横河マニュファクチャリングと連携し組織変革メソッド導入、全国一貫の高品質物流を科学的アプローチで実現図る
大和物流は5月7日、持続可能な成長基盤の構築を目的とした「物流革新プロジェクト」を4月2日に本格始動させたと発表した。
横河電機子会社で電気機械器具の製造を手掛ける横河マニュファクチャリング(東京都武蔵野市)と連携し、同社の組織変革メソッドを導入。製造業の現場で培われた高度な標準化・品質管理手法を物流オペレーションに融合させることを目指す。
業務の属人化解消を図り、安全性と効率性を備えた水準として、より高度化した「大和物流クオリティ」を、全国どの拠点でも安定的に提供できる体制を確立したい考え。
大和物流は、各物流拠点では荷主側のシステムや基準に応じて個別に運用設計を求められることが多く、サービス品質や内容にばらつきが生じやすい構造となっていると指摘。
同社はその対策として、拠点間の標準化と品質の統一を推進し、安定した物流サービスの提供を目指しており、その一環で、製造業でDXによる標準化と組織革新を実現してきた横河マニュファクチャリングの「YOKOGAWAメソッド」に着目した。
異業種の製造業の高度なノウハウを物流業界にも取り入れ、自社の全国ネットワークと組み合わせて抜本的な革新の創出を図る。
現場の自律的な成長を促す「学習する組織」への進化も目的としており、今期より始動した「第8次中期経営計画」で経営基盤強化策に掲げる「最適な物流環境を具現化する現場・実行能力の強靭化」を具体化する基幹プロジェクトとして、活動範囲を全社に広げながら取り組むことを想定している。
・フェーズ1:モデル拠点での標準化
まず土壌整備のため、大阪市西成区の「大阪南物流センター」をモデル拠点に選定し、属人化していた物流オペレーションの可視化と標準化を実施。計測可能な目標(KPI)を設定し、改善活動の成果を定量的に評価・判断できる「標準モデル」を構築する。
・フェーズ2:エバンジェリストおよび現場責任者の育成
モデル拠点で構築した「標準モデル」を全社へ波及させるエバンジェリスト(伝道師)を育成。現場やサポート部門が一体となり、各拠点が自ら変革を継続できる「自走する組織」を確立して、人的資本経営を基盤とした組織力の底上げにつなげる。
今後は、モデル拠点での実証を通じて、現場の知恵を体系化した「標準モデル」を確立した後、育成したエバンジェリストを核として、現場主体の改善活動を全社へ展開していく流れを想定している。
(藤原秀行)※いずれも大和物流提供














