ネバーマイルがアートバンラインの新基幹システム構築、数値実績の管理高度化実現

ネバーマイルがアートバンラインの新基幹システム構築、数値実績の管理高度化実現

ドライバ―ごとの業績分析も可能に

物流・製造・建設・小売など基幹産業向けソフトウェア構築を手掛けるネバーマイルは5月11日、引越大手のアートグループで運送事業を担うアートバンライン(大阪市)向けの新基幹システム「ルミナス(LUMINOUS)」を構築、本稼働を開始したと発表した。


LUMINOUSの操作画面イメージ



アートバンラインはアート引越センターの長距離引越輸送に加え、グループ外向けに幹線輸送を主な事業として大手メーカーや小売企業の拠点間輸送を手掛けている。

アートバンラインは従来、汎用パッケージを基幹システムとして利用してきたが、保守期限を迎えるに際し、自社業務に最適化したシステムへの転換を志向。パートナーを検討していた。

ネバーマイルがサプライチェーン領域でソフトウェアを構築してきた実績と、構想策定からシステム運用保守までの一気通貫で事業を展開している点を評価、パートナーに選定したという。

2021年11月に基幹システム刷新の相談を受け、23年9月に要件定義を実施。約2年を経て、25年11月に正式にリリースした。

UMINOUSで管理する主なデータ量は、月間受注データが約10万件、月間運行データ(自社車両・協力会社車両含む)が約8万本、総機能数は300に上る。

新システムは受注、車組、配送、請求、会計、分析など、アートバンラインの物流基盤を支える機能を網羅。基幹システム領域のソフトウェア構築に加えて、周辺システムの選定から要件整理、API機能を利用したデータ連携などのインテグレーションもネバーマイルが実施した。




LUMINOUSシステム全体図:上位(受注)、業務(配送・倉庫)、会計(管理・財務)の連携イメージ

アートバンラインは新システムの採用で配送情報の管理を「受注担当支店」「配送担当支店」「請求担当支店」の3軸で管理する方式へ変更。支店間での複雑な情報連携の業務を見直せただけでなく、各数値実績の管理を高度化することにつながった。

また、受注単位のデータ管理から運行(車両)を軸にした管理へデータ構成を見直した結果、配車担当者の積載効率向上への取り組みがデータとして可視化することができるようになり、ドライバーごとの業績分析が可能になった。

さらに、旧来は基幹システムへのデータ入力が遅れる傾向にあり、結果として締め作業や各種数値の確定が遅くなるという課題を抱えていたが、新システムは受注情報をリアルタイムで入力、データ取り込みを実施することで、以降の業務も一連の流れで処理できるような業務設計に切り替えた。

時間軸を意識した機能制約やデータ更新の制約を設けることで、利用者が意識的に早期の情報入力を実施する設計にしているという。

今後は自社システムの機能範囲を拡大し、配車業務のさらなる改善やアートグループ間での情報連携など事業拡大に向けた機能構築を進める予定。



(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事