純度100%を1年間継続、安全性など検証
日本郵船は6月2日、運航する自動車専用船で、主に廃食油などを原料とする重油分を含まない純度100%のバイオ燃料「B100」を1年間継続的に使用し、船舶機器への影響や運用上の安全性を検証する長期トライアルを開始したと発表した。
高純度バイオ燃料の活用に必要な技術的知見の蓄積と、温室効果ガス排出削減の実績をより進めたい考え。

自動車専用船のイメージ(※トライアル実施船とは異なる)
バイオ燃料は、既存の船舶設備を活用できる「ドロップイン燃料」として、海運業界の脱炭素策の有力な選択肢の一つと注目度が高まっている。
日本郵船は2024年にバイオ燃料「B24」を用いたトライアルを実施し、その後は「B30」まで実使用の範囲を拡大してきた。
一方で、B100を継続して使用した場合の検証事例は、現状では十分に蓄積されていないため、新たにトライアルに踏み切ることにした。
B100などの高純度のバイオ燃料は、空気中の酸素や光、熱の影響で、品質劣化を生じやすい特性があるため、運用面での影響が懸念されている。
トライアルの実運航を通じた長期データの取得を通じて、今後の高純度バイオ燃料の活用と安全運航の両立に資する技術的知見の蓄積を図る。
日本郵船のB100は、主に廃食油などを原料とするFAME(Fatty Acid Methyl Ester/脂肪酸メチルエステル)を前提にしている。
(藤原秀行)










