T2が国内初、自動運転のまま高速道路料金所の通行に成功

T2が国内初、自動運転のまま高速道路料金所の通行に成功

無人/有人運転の切替拠点「トランスゲート」活用、兵庫の西宮北IC近くに新拠点設置

T2は6月15日、「レベル4」(特定条件下での完全無人)自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現に向け、自社で開発した「レベル2」(ドライバーが同乗し、有事の際はすぐに交代できるよう運転席で待機する)自動運転トラックを用いて高速道路の料金所を自動運転のまま通行する実証実験に成功したと発表した。

T2によれば、自動運転トラックによる料金所の通行は国内で初めてという。



実験では、T2がレベル4を見据えて高速道路のIC付近に設けた無人/有人運転を切り替える拠点「トランスゲート」のうち、神奈川県綾瀬市の「トランスゲート綾瀬」に加えて、兵庫県西宮市の中国自動車道・西宮北IC付近に新たに設置した「トランスゲート西宮北」も活用した。


「トランスゲート綾瀬」を活用し、実験に取り組む様子

T2は2027年度以降にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の開始を目指し、25年からレベル2自動運転トラックによる商用運行を関東~関西の高速道路一部区間で展開している。

商用運行のユーザーは、実証を通じて自動運転トラックの輸送品質や安全性を確認した運送会社やメーカーを中心に17社に達した。

事業の構築と並行して、レベル4に向けた車両の技術開発も加速させており、今年3月には、国内で初めて、関東~関西を結ぶおよそ500kmの高速道路の本線で、ドライバーによる一時的なハンドル操作を一度も発生させず、自動運転のままで完走を達成した。

次のステップとして、関東は神奈川県綾瀬市にある東名高速道路・綾瀬スマートIC、関西は西宮北ICの料金所をそれぞれ自動運転のまま通行する実験に今年5月から取り組み、いずれも同月内に成功したという。



料金所の車線の幅は、T2の自動運転トラックの幅が2.5mほどに対し、最も狭い場合には3mほどしかない上、通行の際に縁石などがトラックに近接するため、本線を走行するよりはるかに高い次元で車両の自己位置を推定し、制御する技術が不可欠。

事前に用意した高精度3次元点群データと、T2のトラックに搭載した高性能レーターのLiDARから走行中に得るデータをリアルタイムに照合させることにより、cm単位での自己位置推定を可能にするとともに、緻密な車両制御も実現した。

さらに、各種センサーでETCバーを正確に認識した上で発進の可否を判断する技術なども開発・実装した結果、料金所を通行する一連のプロセスをクリアした。


トランスゲート綾瀬(関東への出発スペース)の全景


同施設内にT2の自動運転トラックが停車する様子


トランスゲートの位置付け




トランスゲート西宮北にT2の自動運転トラックが停車する様子


同施設に出入りする様子

「トランスゲート西宮北」は、西宮北ICの入口・出口にほど近い2カ所のスペース(1カ所は神戸市、もう1カ所は西宮市に所在)で構成し、関東への出発および関東からの到着にそれぞれ対応する。

いずれも倉本運送(兵庫県西宮市)の既存敷地を活用し、両スペースの合計で一度に最大8台のトラックを受け入れることが可能。

名称

トランスゲート西宮北

所在地

兵庫県神戸市北区(関東への出発スペース)および西宮市山口町(関東からの到着スペース)の2か所で構成

総面積

約350m²

トラックの受け入れ台数

8台

最寄りICおよびICからの距離

中国自動車道・西宮北ICから約500m

今回の料金所通行の成果を踏まえて、今後、関東のトランスゲートと関西のトランスゲートの間を一貫して自動運転のまま走行できるよう、料金所とトランスゲートを結ぶ一般道の走行やトランスゲートへの車両の入出庫までをも可能にする技術開発を進める。

(藤原秀行)※いずれもT2提供

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