航路検証や販売・整備拠点設置など、包括的なビジネスロードマップ策定
SkyDriveは7月23日、タイの大手航空会社Bangkok Airways(バンコク・エアウェイズ)、Saha Pathana Inter-Holding(サハ・パタナ・インター・ホールディング)、サハ東急コーポレーションの3社と、タイ国内で「空飛ぶクルマ」の社会実装と事業化を促進するための包括的な業務提携(MOU)を締結したと発表した。
シラチャ・バンコク・サムイ島の航路検証や販売・整備拠点などの設置を含めた包括的なビジネスロードマップを策定した。今後は4社で協力しながら実現へ具体的な検討を推進する。
SkyDriveとサハ・パタナ・インター・ホールディング、サハ東急の3社は2024年、事業検討に関する覚書を締結し、タイにおける空飛ぶクルマのユースケースや事業展開の可能性について検討を重ねてきた。
タイの主要航空会社のバンコク・エアウェイズが新たに提携の枠組みに加わることで、商用化に向けたより具体的かつ実効性の高い検証へとフェーズを進められると見込む。
バンコク・エアウェイズは次世代モビリティの導入に積極的に取り組んでおり、プーケット島やサムイ島をはじめとする主要観光地への広範な路線ネットワークを展開しているほか、サムイ島においては自社で空港やホテルを保有・運営するなど、観光開発においても独自の知見と豊富な実績を有している。
同社が持つ航空運航のノウハウと観光開発の経験が融合することで、タイにおける空飛ぶクルマの商用化が大きく前進すると見込んでいる。
さらに、サハグループと東急グループの連携の下で推進する、次世代の「まちづくり×空飛ぶクルマ」の社会実装モデルは、タイでの成功を皮切りに、日本国内をはじめ、オーストラリアやベトナムといった他国・他地域へのグローバル事業展開も視野に入れている。
まずはタイで都市開発と次世代モビリティを円滑に融合させ、国際都市づくりの最先端エコシステムを構築した後にグローバルへ横展開していくシナリオを想定している。
加えて、タイ国内の商用化や機体販売を見据え、既存インフラや現地パートナーと連携した事業化支援体制を今後4社で段階的に検討する。まずは購入検討者向けの機体展示や体験機会の提供などから着手することを検討。機体数や運航頻度の増加に応じて、販売・保管・整備・訓練などの最適なサポート体制も協議する。
将来は市場の成熟度や需要動向を踏まえ、より広範な事業機能の現地化も視野に入れて取り組む。
シラチャエリアはサハ東急が快適な住環境創造を進める、日本人駐在員ファミリー向けの居住・生活エリア「J-Park/HarmoniQ」を起点とし、シーチャン島(Koh Sichang)やラン島(Goh Lan)、パタヤ(Pattaya)といった周辺離島や主要観光地を結ぶルートを検証する。
並行して、中長期的なステップとしてバンコク市街地の中心部や「Kings Square Residence」などの主要都市拠点、スワンナプーム国際空港を結ぶエアタクシーの導入を視野に入れる。慢性的な交通渋滞を回避する迅速かつ快適な日常インフラとして、エリアの価値最大化を目指す。
サムイ島エリアは世界中から観光客が訪れる中で、豊かな自然と美しい海の景観を活かした「遊覧飛行」の事業化を検討する。空港や各リゾートエリア間の快適かつ迅速な移動インフラとしての検証も進め、渋滞や船の移動時間に縛られない、次世代のリゾート・モビリティ体験を提供することを狙う。


サムイ島エリアを飛行する空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」のイメージ
(藤原秀行)※いずれもSkyDrive提供







