ヤンマーグループの舶用水素燃料電池システム、ノルウェーの船級協会DNVから型式承認を取得

ヤンマーグループの舶用水素燃料電池システム、ノルウェーの船級協会DNVから型式承認を取得

グローバル展開へ弾み

ヤンマーホールディングスは9月4日、傘下のヤンマーパワーソリューションが手掛ける舶用水素燃料電池システム(GH-FCシリーズ)が、ノルウェーに本拠を置く国際的な船級協会のDNVから型式承認(Type Approval)を取得したと発表した。

GH-FCシリーズは、DNVが定める規則とガイドラインに適合していると証明。ヤンマーグループとして舶用水素燃料電池システムのグローバル展開に向け弾みが付く重要なマイルストーンになると期待している。

ヤンマーグループは舶用推進システムと発電技術の知見を生かし、2015年に水素燃料電池技術の開発に着手。23年には舶用水素燃料電池システムの商用化を実現し、船主や船舶運航事業者、自治体などと連携しながら、日本国内で販売している。


授与式に参加した(左から)Eric Tigelaar(ヤンマーヨーロッパ)、丸山 剛広(ヤンマーパワーソリューション)、Oliver Darley氏(DNV)、廣瀬 勝(ヤンマーパワーソリューション)、村瀬 知行氏(DNV)、Olaf Drews氏 (DNV)

これまでに、商船三井テクノトレードの旅客船「HANARIA」、東京都の業務艇「東京みらい丸」「つきじZERO」、日本郵船のクルーズ船「AMANE(海音)」(現在建造中、27年春に就航予定)、黒瀬水産の養殖給餌漁船「ZERO-E黒瀬」に採用されたり、採用が決まったりしている。

日本での導入実績は、海運業界の脱炭素化に向けた実用的なエネルギー源として、水素に対する期待が高まっていること、GH-FCシリーズが作業船から旅客船まで、幅広い船種に対応できることを示していると強調している。

舶用水素燃料電池システム GH-FCシリーズについて

GH-FCシリーズに投入している燃料電池システムは水素と酸素の電気化学反応によって発電し、航行時にCO2を排出しない次世代の動力源として海運業界で期待が高まっている。モジュール構造を採用しており、船舶の用途や必要出力に応じて柔軟なシステム構成が可能という。

(藤原秀行)※いずれもヤンマーホールディングス提供

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事