世界各地の拠点リスクを可視化
Spectee(スペクティ)は7月24日、アサヒグループホールディングス(GHD)が、SpecteeのAI防災・危機管理サービス「Spectee Pro」(スペクティ・プロ)を導入したと発表した。
アサヒGHDのリスクマネジメントチームは、国内外で自然災害やインフラ障害をはじめとする様々なリスク情報をリアルタイムで収集・確認し、各RHQ(地域統括会社)と連携しながら初動対応を行っている。
アジア太平洋や欧州のRHQは、それぞれ地域ごとの管轄を担っているものの、危機管理担当者が全てのグループ会社に常駐しているわけではなく、例えばフィリピンで地震が起きた際、日本側でも、関係するRHQの担当者でも、現場の実態を正確につかむことは容易ではなかった。
既存の情報ソースだけでは情報の粒度に限界があり、「複数のソースを持つことが速報性につながる」「生の現場情報を自分たちでも直接確認したい」という思いが、導入につながった。
アサヒGHDは3つのRHQおよびホールディングス直下のグループ会社の危機管理担当者に対して、各拠点周辺のエリアアラートを受信できるよう設定している。アジア・欧州を含む海外拠点のほか、グループ全体の拠点を登録している。
海外で大規模な災害が発生した際には、アラートを起点に対象地域の現地担当者や関係RHQへ状況確認を行い、回答が得られれば、必要に応じて速やかに役員へ報告する。
テレビなどのニュースはどうしても衝撃的な映像を選びがちで、実態よりも深刻に見えることがあるが、Specteeのサービスでは「そこまで大きな被害ではない」という現地の生の声も拾えるため、SNS投稿や現場の画像・動画を基に、状況を過不足なく把握した上で報告することができるとみている。

(Spectee提供)
有事の際に複数のウィンドウを並べて情報収集していたのに対し、Specteeのサービス導入で速報性の高い一次情報を得ながら他のソースと照合する形に変更。特に複数事象が同時に発生する状況では、初動対応に必要な情報を整理しやすくなり、リスクマネジメントチームとしてより迅速に対応しやすくなったという。
今後は、Specteeのサービス導入企業との横のつながりを深めることなどを目指す。
(藤原秀行)







