「トータルサプライチェーンサービス」拡充図る
アルフレッサホールディングス(HD)は7月30日、傘下で医療用医薬品などの卸大手アルフレッサが、米Emberの子会社で2~8℃の温度を維持する温度管理機能に加え、IoT技術を駆使して位置と温度データをリアルタイムに可視化、トレーサビリティーを確保する「Ember Cube」などの医薬品輸送ソリューションを提供するEmber LifeSciences(エンバー・ライフサイエンシズ)と資本・業務提携したと発表した。
業務提携は6月25日付、資本提携は7月1日付。具体的な出資額など詳細は開示していない。

「Ember Cube2」
近年、スペシャリティ医薬品など、厳格な温度管理が求められる医薬品が増加しているほか、患者の通院負担を軽減できることなどにより在宅医療が進展するとともに、患者個人宅への配送需要が拡大し、医薬品流通におけるラストワンマイルを含めた医薬品コールドチェーン全体の輸配送や保管の品質確保の重要性が一段と高まっていることを考慮した。
アルフレッサグループは現行の中期経営計画で、グループ全体で保有する様々な機能を有機的に一体活用することで、医薬品などの導入・開発、製造から物流・販売、市販後調査(PMS)・ラストワンマイルまでをグループ一体となって提供するトータルサプライチェーンサービス(TSCS)を事業戦略の柱に据え、機能充実を図っており、今回の提携もその一環。
エンバー・ライフサイエンシズは米国で温度管理が求められる医薬品輸配送に関し、製薬企業や医薬品卸、医療機関に対して、保冷配送ボックス「Ember Cube」やクラウドベースのモニタリングシステムなどを活用し、2~8℃の温度を維持しながらIoT技術によって位置と温度データをリアルタイムに可視化し、トレーサビリティーも実現する医薬品コールドチェーンにおける輸配送と保管の品質確保のためのソリューションを手掛けている。
提携により、アルフレッサとエンバー・ライフサイエンシズは「Ember Cube」やクラウドベースのモニタリングシステムなどを生かして、日本における医薬品コールドチェーン全体の品質向上を目指す。

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エンバー・ライフサイエンシズの会社概要(2025年12月末現在)
アルフレッサが展開しているスペシャリティ医薬品における患者宅特殊配送サービス「Home Care Delivery」(医療機関から患者様の個人宅へ必要な医薬品を安心・安全でかつ確実に届ける仕組み)に、このソリューションを活用することについても検討を進める。
(藤原秀行)※いずれもアルフレッサHD提供







