エスビーとオタフクソースの商品、商用運行参画も視野
エスビー食品とオタフクソース、エバラ物流、T2の4社は9月3日、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせて輸送する「モーダルコンビネーション」の実証を関東~中国エリア間で実施すると発表した。
物流業界で初めて、自動運転トラックと貨物鉄道のモーダルコンビネーションにより複数社の製品を往路・復路で分けて共同輸送する。トラックドライバー不足に対応できる効率的な輸送モデルが実現可能かどうかを検証する。

T2の自動運転トラックと各社の製品
トラックドライバー不足が深刻化する中、トラック・鉄道・船舶・航空機など複数の輸送手段を組み合わせる「モーダルコンビネーション」が、持続可能な物流を実現する手法の1つとして期待されている。T2とJR貨物は2025年、レベル2(ドライバーが同乗し、有事に備えて運転席で待機する)自動運転のトラックと貨物鉄道を組み合わせたモーダルコンビネーションを開始した。
エスビー食品とオタフクソース、両社の輸送を請け負っているエバラ物流の3社が新たに参画し、年9月8日から4日間、関東~中国エリア間の約850kmの区間を往復し、モーダルコンビネーションの有効性を見極める。
T2がJR貨物と共同開発した31ft共用コンテナを用いて、往路はエスビー食品が関東エリアで製造している「赤缶カレー粉」「本生本わさび」などの商品を、復路はオタフクソースの「お好みソース500g」をそれぞれ輸送し、輸送品質やオペレーションを検証する。

本実証で輸送するエスビー食品の商品一例

本実証で輸送するオタフクソースの「お好みソース500g」
各行程における輸送手段としては、往路は、▼エスビー食品の物流センター(埼玉県)からエバラ物流関西第2物流センター(大阪府)までをT2の自動運転トラック、▼その後、吹田貨物ターミナル駅(大阪府)から広島貨物ターミナル駅(広島県)までJR貨物の貨物列車で回送した空の共用コンテナを、▼オタフクソースの本社工場(広島県)まで通常のトラックでそれぞれ運ぶ。

復路は、▼オタフクソースの本社工場で共用コンテナに荷物を積んだ上で、広島貨物ターミナル駅まで通常のトラックで運び、▼広島貨物ターミナル駅から吹田貨物ターミナル駅までを貨物列車、吹田貨物ターミナル駅からエバラ物流川崎物流センター(神奈川県)までの輸送をT2の自動運転トラックがそれぞれ担う。
レベル2自動運転区間は往路・復路ともに東名高速道路・綾瀬スマートIC(神奈川県)~名神高速道路・久御山JCT(京都府)間の約410km。
エスビー食品、オタフクソースおよびエバラ物流は、レベル4を見据えて実証を重ね、T2が実証を経た企業に定期的な輸送を提供する「商用運行」への参画も視野に入れて連携を深める。
(藤原秀行)※いずれも4社提供









