管理職対象で緊急業務限定、NACCS操作のみ可能に
郵船ロジスティクスは10月3日、傘下で海上・航空貨物の通関業務を手掛ける郵船ロジリンク(横浜市)が、同1日に通関士の在宅勤務制度を導入したと発表した。
所定の手続きで承認された管理職の通関士が対象。緊急対応が必要な通関業務に限定し、自宅で対応できるようにした。情報セキュリティーを確保するため、自宅では同社が支給する端末を通じたNACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)操作のみを可能とし、書類の印刷や保管は一切行わない。
同社は「これまでは緊急の通関案件が発生すると早朝や夜間でも事務所への出勤が必要だったが、本制度導入で対象業務は自宅にいながら通関対応することが可能となり、通関士の負担軽減に加え、より円滑な業務遂行の実現につながる」とメリットを強調している。
(藤原秀行)