東京・新砂、省エネ徹底や大規模植栽
SGホールディングス(HD)グループで物流不動産の投資運用事業を手掛けるSGアセットマックスは5月20日、同グループで展開している私募ファンドのポートフォリオに組み入れている「佐川東京ロジスティクスセンター」(東京・江東区新砂)が、日本生態系協会から不動産開発などの事業における生物多様性の保全や回復に資する取り組みを定量評価する「JHEP認証」を、物流施設として初めて取得したと発表した。Aランクの評価を獲得した。
JHEP認証は生物多様性の保全や回復に資する取り組みを定量的に評価、認証している。ランクは「AAA」から「P」まで7段階あり、5年ごとに更新している。これまでに全国で述べ約80件の認証取得事例がある。
同センターは2012年11月に完成。今年5月15日付で認証を取得した。佐川急便千代田営業所および中継センター(1~3階)と物流倉庫(4~5階)で構成する物流棟6万3349平方メートルと、SGHD東京事務所ならびに佐川急便東京本社が入居する事務棟1万1442平方メートル、その他付帯施設(洗車場・給油所など)262平方メートルから成る。
「環境配慮型物流センター」を標ぼうし、大規模な壁面緑化や屋上緑化による建物への熱負荷低減とヒートアイランド現象抑制、LED照明と昼光センサーの活用、節水型トイレ導入など省エネ対策を徹底している。
併せて、江東区の「みどりの条例」にのっとり、地上部や屋上庭園、壁面、接道部にシラカシやツツジ、オオシマザクラなどの樹木類を植栽。敷地全体で6000平方メートル超の緑化を実現。こうした点が評価された。
センターの外観(SGアセットマックス提供)
(藤原秀行)