新型コロナで落ち込み深刻
全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会が7月3日公表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、6月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比62・2%減の3万5769だった。
2019年5月以来、14カ月連続して前年水準を割り込んだ。19年6月以降は2桁の減少幅となり、同10月からは3割超の大幅な落ち込みを記録し続けている。単月の数値を確認できる14年以降では初めて、減少率が3カ月連続で6割に達した。
19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップしたために件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因だった。20年に入っての件数激減は新型コロナウイルスの感染拡大による国内外の経済情勢悪化が響いている。6月の求車成約件数も18・6%減の1万8351にとどまった。
一方、6月の成約運賃指数(10年4月=100)は110で、前月から6ポイント、前年同月からは14ポイントそれぞれ下がった。指数が下がるのは前年同月比で10カ月連続。直近で13年7月(108)以来、約7年前の水準まで落ち込んだ。荷物の減少が上昇傾向にあった運賃にとって逆風となっている。
(藤原秀行)
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