「5~10年先見据えたネットワーク再構築」
作業服大手のワークマンは8月11日に開示した2021年3月期第1四半期(4~6月)決算説明資料で、群馬と岡山で物流センターを新増設する方針を明らかにした。スポーツウエアやアウトドア用品なども扱う新業態「ワークマンプラス」の利用が増えているのを受け、物流基盤を拡充するのが狙い。
群馬県伊勢崎市の自社拠点「伊勢崎流通センター」敷地内で、既存の1万坪のセンターに加えて6670坪を増設、2021年2月に完成する予定。岡山県では1万2000~1万5000坪の「岡山流通センター(仮称)」の建設を検討しており、3~4年後の稼働を見込む。投資額は開示していないが、両センターで100億円を超えるとみられる。
西日本エリアは滋賀で自社拠点を、兵庫で外部倉庫を借りた流通センターをそれぞれ構えている。岡山に新拠点を追加してセンターの在り方を見直し、加盟店への安定供給と物流コストの抑制を図る。同社は「5~10年先を見据えた物流網の再構築」と狙いを説明している。
同社の第1四半期のチェーン全店売上高は前年同期比26・3%増の364億円に達するなど、新型コロナウイルス感染拡大の中でも業績を伸ばしている。
(藤原秀行)※ロゴマークはワークマン決算説明資料より引用