読売新聞グループ、新聞以外のトラック運送事業に本格参入

読売新聞グループ、新聞以外のトラック運送事業に本格参入

配達機能生かし、家電など取り扱い視野

読売新聞グループはこのほど、新聞以外のトラック運送事業に本格参入したと発表した。今年6月に発足した読売新聞東京本社の完全子会社、読売ロジスティクス(東京都江東区塩浜)がこのほど、同事業を開始した。

同社のホームページなどによると、新聞やちらしなどを運ぶネットワークを生かして荷物を混載したり、自社のトラックで新聞を販売店に届けた後の空きスペースに荷物を載せたりして輸送する計画。

既に貨物自動車利用運送事業と一般貨物自動車運送事業の許可を取得した。同社は東日本で輸送を手掛けている運送会社5社と利用運送契約を結んでおり、1300を超えるコースを運行しているトラックを利用できるという。今後は家電製品や雑貨の取り扱いを視野に入れている。

同社は物流総合効率化法に基づいた輸送網の集約化や共同配送などにも意欲を見せており、「新型コロナウイルスの感染拡大などを契機に、サプライチェーンの再構築をお考えのお客さまに効率化やコストダウンの具体策を示せるような『提案型』の運送会社を目指す」と説明している。

(藤原秀行)

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