人身に加え、物損や商品も対象、安心して働ける環境整備狙う
千葉県四街道市で冷凍・チルド帯の食品を中心に手掛ける日東物流は12月2日、就業規則を改定し、業務中に発生した事故に対する損害金の従業員負担を10月1日付で撤廃したと発表した。
これまで人身事故は全額保険を適用、会社側が負担してきたが、物損や商品の事故については従業員個人の事故回数や修理費用、損害額を踏まえて負担額を算出していた。今後は全ての事故で従業員負担を廃止する。
物流業界では事故が起きると会社が所属するドライバーに損害の一部またはすべてを負担するケースが多く、社内で民法上の求償権にのっとって従業員に責任を負うよう請求している。
同社はドライバーら従業員の就労環境改善の一環として事故損害金の従業員負担を見直し、安心して働けるようにすることで、安全運転の意識向上や注意力維持、サービスレベルアップにつなげていくことを目指す。
(藤原秀行)※写真は日東物流提供