沼尻産業、茨城・つくばで24拠点目が竣工

沼尻産業、茨城・つくばで24拠点目が竣工

大手飲料メーカー専用センター、倉庫部分は1・8万平方メートル

茨城を地盤とする沼尻産業は3月9日、茨城県つくば市谷田部で24拠点目となる新センター「つくばゲートウェイ」が竣工したと発表した。

鉄骨造の地上2階建て(事務所棟のみ)、倉庫部分は1万8243平方メートル。大手飲料メーカー専用センターとして、首都圏エリアの物流ネットワークの中心的役割を担う物流拠点と位置付けており、同社最大級の平屋建て物件となる。

常磐自動車道の谷田部ICから1キロメートル、圏央道のつくば中央ICから5キロメートルで、“つくばの物流玄関口”として好立地なのが特徴。圏央道を利用し、東名・中央・関越・東北・常磐・東関東の6路線を経て東日本全域、東西全域をカバーできると見込む。

最大1万5000パレットの製品保管が可能で、北側と南側の2面に計18台分のトラック接車バースを設置。1日の最大取り扱い台数は大型トラック250台、出荷能力は12万5000ケースを想定している。敷地内車両動線を一方通行とし、トラック車両の輻輳による渋滞や接触事故を防止できるようにしている。

倉庫部分は1平方メートル当たり床荷重2トン、有効天井高7メートルを確保し、外壁には金属製サンドイッチパネル、防火区画壁には耐火性断熱パネルを採用。ブレース(筋交い)や間柱を無くし、保管効率の向上に努めている。

環境対策として全館LED照明、人感センサーを導入しているほか、屋根全面に出力1・8メガワットの太陽光発電設備を設置。災害時でも物流業務を継続させるため、軽油を燃料とした300キロボルトアンペアの非常用発電機を取り入れている。

事務所棟にはカフェテリアや靴を脱いでくつろげる寝ころびスペース、シャワールームなどを設け、働きやすい環境の整備に努めている。


新拠点の外観(以下、いずれも沼尻産業ウェブサイトより引用)


倉庫内の様子

(藤原秀行)

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