経産省とNEDO、セキュリティー高め乗っ取りなど防ぐ新型ドローンの試作機公開

経産省とNEDO、セキュリティー高め乗っ取りなど防ぐ新型ドローンの試作機公開

通信暗号化、撮影画像などのデータ流出を阻止

経済産業省と国立研究開発法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は4月13日、セキュリティー機能を高めて乗っ取りなどを防止する新たなドローン(無人飛行機)の試作機を公開した。

新型ドローンはNEDOの委託や助成を受けた自律制御システム研究所(ACSL)、ヤマハ発動機、NTTドコモなどが開発を推進。幅が65センチメートル、重量が1・7キログラムと軽量化・小型化を図るほか、用途に応じて切り替え可能なカメラを搭載。さらに、撮影した画像や飛行経路などの情報流出を阻止するためデータを暗号化し、機体内ではなくクラウド上に保存する。

産業用の国産ドローンは大型機がメーンだったが、より使い勝手の良い小型機も活用、ドローンの利用を促進し市場の活性化につなげたい考え。セキュリティーを重視する政府が災害対応や警備などの用途で調達できるようにする狙いもある。

ACSLなどは2021年度中にも実際に販売を始めたい考え。


セキュリティー機能を高めたドローンの試作機(NEDO資料より引用)

(藤原秀行)

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