ACSLとエアロネクスト、国内初の物流専用ドローン量産を開始

ACSLとエアロネクスト、国内初の物流専用ドローン量産を開始

最大5キログラム搭載可能、1730キロメートルの飛行実験重ねて改良

ACSLとエアロネクストは3月17日、2020年8月に締結した、ドローンを機体が傾いても荷物は水平を保つことができる機体構造設計技術「4D GRAVITY(グラビティ)」のライセンス契約に基づき共同で開発した新たな物流専用ドローン「AirTruck(エアートラック)」の受注を始めると発表した。

ペイロード(積載可能重量)は5キログラムで、無人地帯における目視外飛行「レベル3」で実験を重ね、機能を改良した。物流専用ドローンの量産は日本で初めて。

3月22日開催の自治体向けイベント「デジタル田園都市国家構想を実現する 新スマート物流シンポジウム」で本邦初公開となる予定。

両社はAirTruckを現在の物流の主流を占めるトラックと組み合わせることで物流業界が抱える人手不足を解消し、過疎や高齢化が進む地域でもサービスや品物の受け取り手である人が好きなものを好きな時に手に入れられる社会の実現を目指す。

AirTruckはこれまでに山梨県小菅村、北海道上士幌町などで計466回の実証実験に投入、計1730キロメートルの距離を飛行した。


新物流専用ドローンAirTruck


AirTruck機体 プロペラ展開時の全長は1.7m×1.5m(いずれもACSLとエアロネクスト提供)

(藤原秀行)

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