物流などへの活用に向け、実証実験の場として提供
PwCコンサルティングは11月22日、東京都内の本社でドローン(小型無人機)の活用促進に関するセミナーを開催した。
実用化を目指す企業の担当者が登壇し、取り組み状況とこれまでの成果を説明。この中で東京電力ホールディングス傘下の東京電力ベンチャーズは、さまざまな企業が物流などへの活用に向け、実証研究の場として使える「テストコース」を今年12月、埼玉県秩父市のエリアに開設する予定を明らかにした。
同社事業開発部ドローンハイウェイチームの斎藤亮平プロジェクトマネージャーによると、コースは全長約2キロメートルで、高低差は約150メートル。水資源機構が管理している浦山ダムの近隣に設置する。
人口が少ない地域での目視外飛行を想定した環境を提供し、風速計や発電機を貸し出すなど、東電サイドが実験に協力する。斎藤氏は今後、都市部や河川の上空を想定したコースも順次設定する考えを明かした。
他にも、楽天は福島県内でローソンと連携して2017~18年にかけて期間限定で実施していたドローンによる商品配送について、住民から再開の要望が相次ぎ寄せられたことを受け、近く再度、期間限定で行うことを明らかにした。
セミナーの詳報は近日中にあらためてロジビズ・オンラインで掲載する予定。
(藤原秀行)