カナダのブルックフィールド、日本の物流施設投資に参入

カナダのブルックフィールド、日本の物流施設投資に参入

霞ヶ関キャピタルが千葉・船橋の用地売却、冷凍・冷蔵倉庫開発へ

※記事中の「80億円」を「8億円」に訂正いたします。大変失礼いたしました。

霞ヶ関キャピタルは5月31日、千葉県船橋市で保有している物流施設開発用地(3736平方メートル)を、カナダの投資ファンド運営ブルックフィールド・アセット・マネジメント・グループに売却すると発表した。

ブルックフィールドが運用しているグローバル規模の不動産私募ファンドが冷凍・冷蔵倉庫開発のために組成した特定目的会社と、開発用地の信託受益権売買に関する契約を締結した。霞ヶ関キャピタルによると、ブルックフィールドが日本国内の不動産に投資するのは初めて。第1弾の案件に、中長期的に安定した収益が見込めるとして海外の投資家からも注目度が高い物流施設を選んだ格好だ。

決済は7月下旬の予定で、売却額は開示していないが、霞ヶ関キャピタルは「適時開示基準である当社の直前連結会計年度(2020年8月期)における売上高の10%に相当する額以上」と説明しており、8億円を上回るとみられる。

同社はブルックフィールドの開発する倉庫のアセットマネジメント契約を別途締結しており、アセットマネージャーと開発期間中のプロジェクトマネージャーを務める予定。

霞ヶ関キャピタルは、自前での物流施設開発に加え、用地を取得し最適なプランを付けた後、開発パートナーに販売することでオフバランスすると同時に開発コンサルタントとして事業に携わる独自の事業を展開している。

ブルックフィールドは世界30カ国以上で6000億ドル(約66兆円)を超える資産を運用している。

(藤原秀行)

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