離発着設備を活用
A.L.I. Technologiesは7月9日、ミサワホームが住まいづくり体感施設「ミサワパーク東京」(東京都杉並区高井戸東)に建設した、持続可能な未来につながるコンセプト住宅「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」へのドローンによる個別配送システムの実装を完了したと発表した。
将来的に荷物の配達状況可視化システムに連動することを想定して、移動式ドローンポート(離発着設備)とドローン配送システムを住宅に実装した。
居住者は専用アプリケーションを使い、ドローンポートを屋外に移動させておく。ドローンはA.L.I.が開発しているドローン運航管理システムC.O.S.M.O.S(コスモス)による飛行管理の下、ポートへの離発着、荷降ろし、配送拠点への帰還を行う。IoTとC.O.S.M.O.Sを組み合わせることで、アプリケーション連携、自律飛行、ワイヤレス給電を行うことが可能。
この仕組みの実装により、高齢者や体の不自由な人の外出回数低減、介護中・育児中など外出が困難な際の日用品や医薬品の注文配送ニーズに応えるほか、受け取り日時に在宅する必要がないため居住者の自由な時間の使い方の創出にもつながるとみている。
また、配送会社と連携し、一部地域における配送の代替手段としてドローンを使うことにより、再配達の負担軽減やCO2排出低減といった持続可能な物流手段としても活用可能と想定している。
今後は「レベル4」(有人地帯の目視外飛行)を想定したドローンによるインフラ構築を目指す。
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)