AGVが自動搬送、他拠点への横展開も視野
日立物流は7月30日に開示した2021年第1四半期(4~6月)決算説明資料の中で、新たな取り組みとして、2月に稼働を開始した「東日本第二メディカル物流センター」(埼玉県加須市)で汎用物流センター向けの新ケース仕分け設備を開発・導入したことを明らかにした。
同センターは医薬品の適正な流通に関する国際基準GDPに準拠した医薬品専門のセンター。次世代省人化センターとして様々な新技術を導入する方針を既に打ち出している。
9月以降、AGV(自動搬送ロボット)26台がケースの順建てを担い、パレット搬送からケース仕分け、出荷エリアまでの搬送を自動化する。日立物流と日立物流ソフトウエアが共同で開発したRCS(リソースコントロールシステム)を使い、AGVや無人フォークリフトなどの各種機器を最適制御、効率的なセンター運営を実現する。
同センターは複数のテナント企業が設備を共有する予定。今後は他のセンターへの新ケース仕分け設備の展開もにらんでいる。
東日本第二メディカル物流センターの外観
設備の概要(いずれも日立物流資料より引用)
(藤原秀行)