ダイワロジテック、倉庫稼働データ公開しプログラミングコンテスト開催

ダイワロジテック、倉庫稼働データ公開しプログラミングコンテスト開催

「賢い」ロボットの出来栄え競う、最優秀賞には300万円贈呈

 大和ハウス工業傘下のダイワロジテックと、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(東京)は12月10日、実際の物流施設の稼働状況に関するデータを活用した物流ロボットのプログラミングコンテストを実施すると発表した。国内外の技術者にデータを無償で提供し、物流ロボットを最適に制御するアルゴリズムを開発、いかに「賢い」ロボットを生み出せるかを競う。

 優れた技術は、大和ハウスグループが推進している、IoT(モノのインターネット)などを駆使した先進的物流施設構想「Intelligent Logistics Center(インテリジェント・ロジスティクス・センター)」の開発に反映させる。物流業界でのロボット活用促進にもつなげたい考えだ。

 専用ウェブサイトからのエントリーを経て、来年の1月19日~4月20日に応募を受け付け、同6月に表彰式を行う。最優秀賞には300万円、奨励賞には総額200万円を贈呈する。

 コンテストでは、倉庫内の配置や商品・在庫情報、入出荷の実績などを提供。庫内に複数のピッキングロボットや運搬ロボットが動いている状況を想定したシミュレーターも公開する。

 審査はINIAD(東洋大情報連携学部)学部長やYRPユビキタス・ネットワーキング研究所長を務める坂村健氏らが担当。出荷指示を受けてから出荷エリアに当該荷物を搬送するまでの時間を短くする「出荷速度」、ロボットの合計動作移動時間を短縮する「省エネ効率」、プログラムの作成に至った着想の独創性を見る「アイデア」の3項目が審査の基準となる。

(藤原秀行)

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