買い物代行や共同配送を展開、まず神戸で実証事業
関西電力は11月30日、グループのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)のK4 Venturesが地域物流サービスを展開するベンチャー企業ウィルポートの第三者割当増資を同日付で引き受け、出資したと発表した。併せて、関西電力とK4V、ウィルポートの3者で業務提携に合意した。具体的な出資額は開示していない。
郊外の住宅団地を中心に、住民の高齢化や地元小売業の廃業などで買い物困難者の増加が社会課題となっている。一方で、インターネット通販などの配送件数増加に伴い、ドライバー不足も課題として顕在化している。
関西電力グループは課題解決に向け、ウィルポートとタッグを組み、地域に密着した新しい配送サービスの事業化に取り組む。ウィルポートが独自開発したラストワンマイル配送システムを活用し、サービス提供エリア内で住民の買い物を代行する「買い物支援」と、複数の運送事業者の荷物を取りまとめて届ける「共同配送」を一本化して行う。
まず神戸市内で「買い物支援」のビジネスモデル構築に向けた実証事業に取り組む。
(ロジビズ・オンライン編集部)