大和物流、石川・白山で2.4万㎡の新物流センター稼働開始

大和物流、石川・白山で2.4万㎡の新物流センター稼働開始

太陽光パネル導入などで「100%再エネ施設」目指す

大和ハウスグループの大和物流は4月4日、石川県白山市で新たな物流施設「金沢物流センター」の稼働を4月3日に開始したと発表した。

同社は北陸エリアで賃貸用の物を含め、5棟の物流センター(総延べ床面積3万1534平方メートル)を運営してきた。各拠点は満床が続いているため、事業基盤をさらに拡充する。

地上2階建て、延べ床面積は2万3816平方メートル。全フロアで1平方メートル当たりの床荷重2.0トン、梁下有効天井高5.5メートル以上、柱間隔10メートル以上を確保。1階には中央車路方式を採用し、天候に左右されることなく屋内で入出庫作業ができるようにしている。ドックレベラー2基を完備したトラックバースで海上コンテナやロールボックスパレットなど多彩な貨物を取り扱える。

屋上に約1000キロワットの太陽光パネルを敷設し、発電した電力を施設内で利用するとともに、固定価格買取制度(FIT)を通して余剰電力を売電。2023年度をめどに、大和ハウスグループが建設・運営・管理する再生可能エネルギー発電施設の再生可能エネルギー価値(トラッキング付非化石証書)を付加した電力を採用し、施設運営に要する電力を100%再生可能エネルギーで賄う予定。

北陸自動車道の美川ICから約2.0キロメートル、徳光スマートICから約3.1キロメートル。北陸エリアの主要都市へのアクセスに強みを持つ立地で、北陸道経由で関越自動車道や東海北陸自動車道、名神高速道路なども利用できるため、首都圏や中京圏、近畿圏への広域配送拠点として活用できると見込む。金沢港まで約15キロメートルで、輸出入貨物を取り扱う東アジアの国際物流拠点としても機能できる見通し。

施設概要

名称 大和物流株式会社「金沢物流センター」
所在地 石川県白山市松本町889番他37
敷地面積 22,530.03㎡(6,815.33坪)
延床面積 23,816.74㎡(7,204.56坪)
構造・規模 鉄骨造地上2階建て・高床式
床荷重 各階2.0t/㎡
搬送設備 貨物用エレベーター4基(3.5t:3基、4.5t:1基)<br>垂直搬送機2基(2.0t)
環境・省エネ対策 太陽光パネル敷設3,332枚<br>(総発電容量:約1,000kW、年間予定発電量:約150万kWh)<br>全館LED照明導入
アクセス 北陸自動車道「美川インターチェンジ」から約2.0km
最寄り駅 JR北陸本線「加賀笠間駅」から約2.0km
着工 2021年2月15日
竣工 2022年3月25日
稼働 2022年4月3日
施主 大和物流株式会社
設計・施工 大和ハウス工業株式会社
運営 大和物流株式会社
URL https://www.daiwabutsuryu.co.jp/center/kanazawa-hakusan


【航空写真】(いずれも大和物流提供)

(藤原秀行)

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