「ALFALINK茨木」、地元重視しスポーツ可能なマルチコートやランニングコース設置へ │ LOGI-BIZ online ロジスティクス・物流業界ニュースマガジン

日本GLPが概要公表、初の商業施設も併設

日本GLPは6月15日、大阪府茨木市で開発を進めている大規模な物流施設開発プロジェクト「GLP ALFALINK（アルファリンク）茨木」の事業概要を公表した。

土地区画整理事業の敷地内で総延べ床面積が約32万平方メートルに及ぶ大型物流施設３棟を建設。2022年12月から順次着工し、全体の完成は25年7月を見込む。投資総額は約 675億円。

ALFALINK茨木は、日本GLPが手掛けるALFALINKプロジェクトで初めて、商業施設を併設。地域や入居企業との融合、商業施設との連携、物流関連施設との共創で様々な企業と人が集まり、コミュニティやビジネス機会が創出される施設づくりを目標に設定している。

敷地内に従業員や来訪者向けのカフェテリア、コンビニ、託児所などのアメニティをそろえるほか、フットサルやバスケットボールが楽しめるマルチコート、フィットネスジム、ランニングコースなどを備えた共用施設を整備する。循環バスを走らせるなど、他の商業施設と連携を図り、利便性を高める。

共用施設は2階をメーン階と位置付け、「歩車分離」による安全性を確保することに加え、倉庫棟と共用棟はブリッジを介して接続し、物流施設3棟全てをつないで行き来できるようにする。

施設全体の特徴として、顧客や来訪者が互いに結び付く機会を提供するため、3つのゾーニ
ングを想定。「集まる」ゾーンはマルチコートや公園など人々が目的を持って訪れる施設を、「誘う」ゾーンはカフェやフィットネスジムなど集まるゾーンと連携し企業や来訪者も利用したくなる施設を、「繋がる」ゾーンとして、ギャラリーやショールームなど情報配信を促し、物流をより身近に感じてもらえる施設をそれぞれ配置する。

「GLP ALFALINK 茨木」の1棟目となる「GLP ALFALINK茨木1」は一区画1000～5000坪の柔軟な区画設定ができるほか、1階を両面バースの冷蔵対応、最上階の6階をターミナル対応、2～5階は工場対応も可能とすることで、幅広い業種のニーズに応えるとともに、最先端の庫内自動化にも対応できる設計を施す。

BCP対策としては、非常用発電機や防災センターを2階に設置、浸水や地震による停電などの災害に備える。

倉庫棟と共用棟を分けて設計した上で、倉庫棟の入口には顔認証システム付きフラッパーゲートを設置し、安心・安全な職場環境を提供する。屋根上に自家消費用の太陽光パネルを導入し、館内電力の一部を賄う予定。

「GLP ALFALINK茨木」完成イメージ

新幹線側からの全景イメージ（いずれもプレスリリースより引用）

■施設概要
施設名：「GLP ALFALINK 茨木」
所在地：大阪府茨木市南目垣・野々宮区画整理事業地内
敷地面積：約135,000㎡（プロジェクト全体）
延床面積：約320,000㎡（プロジェクト全体）
＜物流施設（GLP ALFALINK茨木1）＞
敷地面積：約69,000㎡
延床面積：約163,000㎡
構造：地上6階建て、PC免震造
着工：2022 年12月
竣工：2024 年7月
認証取得：LEED認証（予定）、ZEB認証（予定）

＜物流施設（GLP ALFALINK茨木2）＞
敷地面積：約20,000㎡
延床面積：約41,000㎡
構造：地上4階建て、耐震造
着工：2023年4月
竣工：2024年7月
認証取得：LEED認証（予定）、ZEB認証（予定）

＜物流施設（GLP ALFALINK茨木3）＞
敷地面積：約47,000㎡
延床面積：約120,000㎡
構造：地上6階建て、免震造
着工：2023年12月
竣工：2025年7月
認証取得：LEED 認証（予定）、ZEB 認証（予定）