求車登録件数は3割増、コロナ禍の影響から回復持続
全日本トラック協会(全ト協)と日本貨物運送協同組合連合会が7月1日発表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、6月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比36.6%増の8万3991だった。
2019年5月以来、21年1月末まで前年水準を割り込んできた後は、同2月から17カ月続けてプラスを記録。新型コロナウイルスの感染拡大で大きく落ち込んでからの回復傾向が続いている。
ただ、情報件数自体はコロナ禍が本格化する前の19年6月(9万4417)の水準には到達していない。
19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップして件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因。20年以降の件数激減はコロナ禍による国内外の経済情勢悪化が逆風となった。
一方、6月の求車成約件数は0.2%減の2万3085で、9カ月続けて前年を下回った。
6月の成約運賃指数(10年4月=100)は114で、前月比で4ポイント下落、前年同月比では6ポイント上昇した。前年同月比では21年7月から12カ月連続のプラスとなった。
(藤原秀行)