IHIと三井不動産が神奈川の綾瀬スマートIC隣接地で6.1万㎡の物流施設、国内初のアルミデッキヘリポートを屋上に整備

IHIと三井不動産が神奈川の綾瀬スマートIC隣接地で6.1万㎡の物流施設、国内初のアルミデッキヘリポートを屋上に整備

ドクターヘリ離発着や災害時の物資輸送などに提供、地域貢献目指す

IHIと三井不動産は8月4日、共同事業として開発を進める神奈川県綾瀬市のマルチテナント型物流施設「MFLP東名綾瀬」が8月14日に竣工すると発表した。


MFLP東名綾瀬 外観

地上4階建て、延床面積は6万1441平方メートル、2各階フロアは約1万5000平方メートル。東名高速道路の綾瀬スマートICに隣接しており、都内へのアクセスだけでなく、圏央道を活用した関東圏広域への配送に加え、東名高速道路による西日本への配送もカバーした広域物流にも対応可能。

施設屋上には国内物流施設では初となるアルミデッキヘリポートを綾瀬市との協定締結に基づいて設置。綾瀬市消防、東海大学医学部付属病院高度救命救急センターと連携する。

綾瀬市消防は災害のない安全で安心して暮らせるまちづくりを目指しており、東海大学医学部付属病院高度救命救急センターは神奈川県全域および山梨県南部の救命救急医療に貢献している。両者の活動をサポートするため、今回のヘリポート設置に至った。

7月28日に施設屋上でドクターヘリの離発着訓練を実施済み。稼働は8月中旬を予定している。平時はドクターヘリによる救命救急など、災害時には支援人員・支援物資の防災拠点などとして活用してもらい、物流施設の開発を通じて地域の救急医療体制の向上などへの貢献を図る。


アルミデッキヘリポート


ドクターヘリ訓練の様子

IHIグループのIHI物流産業システムの協力を得て、入居テナントに対し、マテリアルハンドリング等の機械化提案を実施。テナントニーズに合わせ、機械化導入による省人化に寄与する。


テナント専有部

建物外壁はオーストラリアのデザイン会社Jackson Teeceによる周辺環境と調和した特徴的な建物デザインを採用。南東面は綾瀬市の木に選定されている紅葉をモチーフとし、北西面は青空と一体感を醸成することで綾瀬スマートIC玄関口にふさわしい、綾瀬市を象徴するデザインをモチーフとした。西側共用部には富士山を一望できる開放的なラウンジ空間を創出。

環境に配慮し、屋上には太陽光パネル(コーポレートPPA事業を予定)を設置し、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aクラス、DBJ Green Building認証5スターを取得予定です。


綾瀬スマートICに近接


南東外壁面には綾瀬市の木「紅葉」をモチーフにしたデザイン

【施設概要】
名称:三井不動産ロジスティクスパーク東名綾瀬(MFLP東名綾瀬)
所在:神奈川県綾瀬市小園字下原720-1他
敷地面積:27,052.5m2
延床面積 :61,441.94m2
規模・構造:地上4階建て・S造・耐震構造
設計者・施工者:株式会社錢高組
着工:2021年3月16日
竣工:2022年8月14日

(藤原秀行)※写真類はいずれもIHI、三井不動産提供

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