センコー、神奈川・綾瀬でウエルシア薬局向けに作業自動化した在庫型物流センター開設

センコー、神奈川・綾瀬でウエルシア薬局向けに作業自動化した在庫型物流センター開設

夜間に自動倉庫とアームロボットで出荷作業、効率化図る

センコーグループホールディングス(GHD)は8月8日、ウエルシアホールディングス傘下のウエルシア薬局向けの新たな在庫型物流センター「ウエルシア西関東RDC」を、センコーが運営している「綾瀬ロジスティクスセンター」(神奈川県綾瀬市)に開設すると発表した。


ウエルシア西関東RDC(綾瀬ロジスティクスセンター)が入る物流施設の外観(プレスリリースより引用)

新センターが入る物流施設は三井不動産が開発、8月中に竣工する予定の「MFLP東名綾瀬」で、センコーは1棟全体を利用する予定。綾瀬市の玄関口として2021年3月に東名高速道路で新設された綾瀬スマートICに隣接。圏央道への接続も容易で、東京都、神奈川県に加え山梨県、長野県までの広範囲を配送範囲としてカバーできる見通し。風水害リスクおよび地震による液状化リスクの低いエリアに立地し、大型災害発生時も物流を止めない体制を整えている。

敷地内には危険物倉庫を併設し、新型コロナウイルス禍で需要が拡大している除菌アルコールなどの衛生用品の保管にも対応する。

新センター内は、作業の大幅な効率化・省人化を図る大型設備を導入する。これまで人がフォークリフトで行っていた出荷業務を作業者の確保しづらい夜間に自動倉庫とアームロボットが行い、日中に作業者が行うピース作業の前準備を完了させる予定。

ウエルシアは、業界初の大規模な在庫型物流センターの開設により、既存の西関東エリアの物流センターを集約・在庫化し、トラック台数削減によるCO2排出削減を図るとともに、太陽光パネルの設置など環境に配慮した取り組みも予定している。

センコーは新センターの開設でウエルシアのサプライチェーンを支えると同時に、西関東・甲信エリアにおける事業基盤・配送ネットワークの強化を推進する。

<新センターの概要>
所在地 :神奈川県綾瀬市小園字下原720-1
延床面積 :53,800㎡
構造 :鉄骨造 地上4階建 耐震構造
設備 :パレット自動倉庫、ケース自動倉庫、デパレアームロボット、段積みアームロボット、ケース順立て機、ピースソーター、ケースソーターなど
貸主 :三井不動産株式会社

(藤原秀行)

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