50万台対象、高度な運行管理や稼働サポートサービスを提供
いすゞ自動車と富士通、両社が共同出資デジタルしているデジタルタコグラフ大手トランストロンの3社は10月4日、物流に関わる様々な業界や社会インフラと連携した新たなサービスを創出する商用車情報基盤「GATEX(ゲーテックス)」の運用を同日開始したと発表した。
いすゞの進化した高度純正整備「PREISM(プレイズム)」や商用車テレマティクス「MIMAMORI(みまもり)」はGATEXを利用して提供する。
GATEXは3社が高度な商用車の運行管理や車両の稼働サポートサービス提供を目的として、2021年2月より構築を進めてきた。いすゞとトランストロンが顧客から情報を預かっている約50万台の商用車向けにサービスを提供。商用モビリティ分野では最大規模となる。
3社は商用車の運行情報と車両コンディション情報を活用した高度な運行管理や稼働サポートサービスの提供に加え、荷主・運送事業者・倉庫事業者などの基幹システムをはじめとした多様なデータ連携により、物流業界が抱える多くの課題の解決に貢献する仕組みを提供。業界を超えた情報プラットフォームとの連携による新しいソリューションの創出や、今後の電動商用車の普及を見据え、EMS(エネルギー・マネジメント・システム)だけでなく、今後様々なデータベースとしての活用も視野に入れ、商用車情報基盤として、カーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目指す。
(藤原秀行)