メープルツリーが千葉・印西で開発の案件など、最大800億円か
香港に拠点を置き、アジア太平洋地域の商業用不動産を手掛ける大手不動産投資ファンドのガウ・キャピタル・パートナーズが、日本の物流施設への投資を検討していることが分かった。
米投資ファンド大手ブラックストーングループが保有している首都圏の物流施設を複数取得する方向で調整しているもよう。関係筋によれば、取得額は最大で800億円規模になる可能性があるという。
物流施設はメープルツリー・インベストメンツ・ジャパンが千葉県印西市で開発した案件などとみられる。
ガウは2014年、日本の不動産投資市場に参入。既にオフィスビルや賃貸住宅、ホテルなどに投資しており、物流施設を取得するのは初めて。EC市場の成長などで今後も安定的に収益を得られるアセットとして着目しているようだ。
円安で海外の機関投資家らが日本の不動産に着目しており、物流施設も引き続き、投資の有力な候補となりそうだ。
(藤原秀行)