CREが神奈川・厚木で開発の1.8万㎡物流施設竣工、東京ロジファクトリーが1棟借り

CREが神奈川・厚木で開発の1.8万㎡物流施設竣工、東京ロジファクトリーが1棟借り

将来の設備拡張に対応

シーアールイー(CRE)は4月1日、神奈川県厚木市で新たな物流施設「ロジスクエア厚木Ⅱ」が竣工したと発表した。

地上5階建て(倉庫4層)、延べ面積は1万8421㎡(5572坪)。トラックバースは計17台の大型車が同時接車可能で、トラックヤードに5台分の待機スペースも備える。

竣工に先立ちテナント企業と1棟借りの契約を締結した。CREが開発する「ロジスクエア」シリーズとして30棟目の竣工施設。プレスリリースではテナント企業の詳細に触れていないが、東京ロジファクトリーが入居している。

新施設は厚木市の内陸工業団地内に位置し、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の相模原愛川ICから約3.2km、国道129号線(厚相バイパス)至近に位置。厚木市内、相模原市内への配送に加えて圏央道経由での東名高速自動車道、中央高速自動車道を使うことにより、広域物流拠点立地としても運用できると見込む。

外壁には金属断熱サンドイッチパネルを採用し、床荷重は 1.5t/㎡ (2.5tフォークリフト対応可)、有効高さは各階6.0m以上を確保。荷物用エレベーター(積載荷重 4.1t、60m/min)を2基、垂直搬送機2基、ドックレベラーを2基実装し、将来の垂直搬送機1基増設を可能とする構造を取り入れている。庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場の確保などにも対応する。

環境対策としては、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用。エントランスの天井面には国産天然木材を使った型枠材を使い、内装仕上げ材としても兼用利用することで建物自体の炭素固定を促しCO2を削減するとともに、事務室の床や休憩室の壁の内装には漁網や廃材などをリサイクルした建材を使用している。

BELS評価★★★★★(ファイブスター)、ZEB、CASBEE-建築(新築)のAランク評価認証を取得済み。

エンバイオC・エナジーと連携し、屋根全面で太陽光発電システムを導入、発電した電力の供給を受けて自家消費するとともに、発電した電力の一部を施設内に蓄電し、停電時に非常用電力として使用できる蓄電池システムの導入も予定している。

施設概要
施設名称:ロジスクエア厚木Ⅱ
所在地:神奈川県厚木市上依知字上ノ原
敷地面積:10,033.04㎡(3,034.99坪)
用途地域:工業専用地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造 地上5階建て(倉庫4層)
延ベ面積:18,421.67㎡(5,572.55坪)
着工:2023年4月1日
竣工:2024年3月31日
設計施工:株式会社錢高組

(藤原秀行)※いずれもCRE提供

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