【物流で光るCSR】日販、ローソン店舗をリサイクル・リユースの拠点に活用する実証実験開始

【物流で光るCSR】日販、ローソン店舗をリサイクル・リユースの拠点に活用する実証実験開始

コンビニの返品物流ネットワーク活用、将来の事業化検討へ

日本出版販売株式会社(日販)は12月12日、返品物流を活用した古着のリサイクル事業の実証実験を同日、東京都内のローソン店舗で開始したと発表した。期間は2023年1月20日までの約1カ月間の予定。

ローソンが11月28日に東京都豊島区でオープンした、食品ロス削減やプラスチック削減といった環境負荷軽減の取り組みを独自に展開している「グリーンローソン」(ローソン北大塚一丁目店)で、不要となった洋服の回収BOXを設置し、集まった洋服をローソン店舗に配送される商品の返品物流に乗せて回収する。

回収した洋服は状態・アイテム・素材・色ごとに分類され、良質なものは「中古衣料」として海外へ出荷、リユースが難しいものは、軍手や工業用ウエスの原材料としてリサイクルされる。

実証実験後に検証を行った上で、顧客ニーズや店舗オペレーションなどを踏まえて事業化を検討していく方針。

日本国内では古着の回収が進んでおらず、34%程度しか再活用されていないため、日販は出版業界特有の返品物流を活用したリサイクル事業の可能性を模索。一方、ローソンも環境に配慮した店舗を出店するなど、サステナビリティを推進している。

両社の思惑が一致した。両社はコンビニエンスストアをリサイクルの動線に含めることで、洋服のリサイクルを促進していくことを目指す。

<実証実験の概要>

実施店舗 ローソン北大塚一丁目店 / 東京都豊島区北大塚1-13-4
実施内容 店頭でのリサイクルウェアの回収
実施期間 2022年12月12日(月)~2023年1月20日(金)
※年末年始12/29~1/3は集荷対象外
回収対象 不要となった洋服(靴下、下着などのインナーウェアは対象外)
回収方法 店内にリサイクルウェア専用の回収BOXを設置し、
定期的に、出版物流の集荷担当ドライバーが回収
リサイクル業者 ナカノ株式会社
実証実験目標 1.5袋/日の回収 (1袋90L想定)

リサイクルウェア回収の流れ

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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