米C&W、茨城・境町で11.2万㎡のマルチテナント型物流施設を開発へ

米C&W、茨城・境町で11.2万㎡のマルチテナント型物流施設を開発へ

県内3カ所目、25年1月竣工予定

米不動産サービス大手のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は12月16日、グループ傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメントが、茨城県境町で約5万㎡物流施設開発用地を取得したと発表した。

約11.2万㎡の大規模なマルチテナント型物流施設「(仮称)LF境古河」を開発。2023年7月に着工、2025年1月の竣工を目指す。

C&Wは茨城県内のつくば市で2カ所、開発プロジェクトを進めており、同県内で3件目となる。


外観イメージパース

開発地は首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の境古河ICから約2.2 kmの下小橋工業団地内に位置している。圏央道は久喜白岡JCTから茨城県区間の4車線化工事が進められており、国道354号境岩井バイパス、新4号国道に接続する古河境バイパスの開通が予定されていることから今後は交通利便性が高まり、関東と東日本の広域配送拠点として物流拠点の集積が進むことが期待されていると指摘している。

「LF境古河」は地上4階建ての大型ランプウェイを備えたマルチテナント型物流施設として建設する。バースには45ftコンテナ車を含む大型車両が各階へ直接接車できるようにする。

テナント区画は1フロア最大約2.4万㎡、フロア分割により施設全体で最大16テナントが入居可能な設計とする。駐車場約450台を確保し、倉庫空調の全館設置に対応する電気容量を備えるなど、テナントの様々なニーズへ柔軟に対応。建物内にはカフェテリア・売店などを設置し、施設内の従業員やドライバーにも配慮した快適な空間を提供する計画。

開発する施設は、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランク認証の取得、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)5スター、ZEB(年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの建築物)を見据えた先進建築物を示すZEB Ready認証の取得、太陽光発電事業者による屋根への太陽光発電設備の設置を想定。BCP対策として災害時に備え受変電設備・非常用発電機を建物上部に設置するなど、事業用不動産における持続可能性を備えた施設とする予定。

【施設概要】
施設名:(仮称)LF境古河
所在地:茨城県猿島郡境町下小橋838-3
土地⾯積:約50,000平方メートル
用途地域:工業専用地域
延床面積:約112,000平方メートル(予定)
構造:地上4階建て、鉄骨造(予定)
着工:2023年7月(予定)
竣工:2025年1月(予定)
認証取得:CASBEE Aランク(新築)認証、BELS 5スター、ZEB Ready認証(いずれも予定)
設計・施工:JFEシビル株式会社
コンストラクション・マネジメント:株式会社アクア

(藤原秀行)

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