日本ミシュランタイヤとヤマト、物流改革共同プロジェクトの本格運用開始

日本ミシュランタイヤとヤマト、物流改革共同プロジェクトの本格運用開始

群馬の伊勢崎倉庫から初出荷、ICタグ活用など想定

日本ミシュランタイヤとヤマト運輸は1月10日、物流改革共同プロジェクトの本格運用を同日開始したと発表した。

両社は昨年9月、ミシュランの日本国内における円滑かつ強固な物流体制の再構築を目的に、リードロジスティクスパートナー契約を9月14日付で締結したと公表済み。22年9月に一部の領域で運用を開始しており、本格運用に移行。東日本の中央倉庫となっている伊勢崎倉庫(群馬県伊勢崎市)から荷物の初出荷を行った。

ミシュランのサプライチェーン全体を変革し、物流と在庫を最適化することで総ロジスティクスコスト削減や出荷リードタイムの短縮を実現し、顧客満足度を高めるのが狙いだ。

今後は製造過程でタイヤに付帯するICタグを倉庫運営に活用し、タイヤ1本単位の年度管理に加え、生産国の識別などを容易にする予定。併せて、荷受け・ピッキング・出荷作業・棚卸しなどの生産性の向上を目指す。

将来はヤマト運輸の輸配送管理システムとミシュランのシステムを連携させ、注文したタイヤの配送状況を顧客自身が確認できるようにする仕組みの導入も検討する。


伊勢崎倉庫での初出荷の様子(両社提供)

(藤原秀行)

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