元部長と日本ロジステック元役員ら、車両や倉庫の規模偽装か
楽天モバイルの携帯電話基地局の設備輸送などに関する事業費用をめぐる詐欺事件で、詐欺容疑で逮捕された楽天モバイルの元物流管理部長ら3人が楽天モバイルに対し、水増しして不正に請求した額がトータルで数十億円に達する可能性があることが分かった。
3人は輸送や保管に使う車両や倉庫の面積を実際よりも過大に報告するなどして、事業に要した費用を偽って請求していたとみられるという。警視庁もこうした情報を把握しているもようだ。
詐欺容疑で警視庁に逮捕されたのはこのほか、楽天モバイルが物流業務を委託していた日本ロジステックの元役員と、同社の下請けで楽天モバイルの業務も手掛けていたTRAIL（トレイル）の社長。
関係筋によれば、2019～21年の間、3人は事業に要した費用に水増しをして、複数回にわたり請求していたとみられる。水増しした分は元部長の親族が代表となっている会社を通じて3人に還流していた可能性が高いという。
（藤原秀行）
