福岡地所、環境配慮型の物流施設が古賀市で竣工

福岡地所、環境配慮型の物流施設が古賀市で竣工

5万㎡、大部分の電力を太陽光でカバー

福岡地所は4月4日、福岡県古賀市で新たな物流施設「ロジシティ古賀」が3月31日に竣工したと発表した。

同社の「ロジシティ」ブランドの物流施設としては、2020年9月に福岡市内で完成した「ロジシティみなと香椎ノース」に続いて2
棟目。

ロジシティ古賀は地上4階建て、延床面積は4万9545㎡。屋根全体に太陽光パネルを設置し、1480万kWh/年の発電量を想定しており、施設で昼間使う電力の大部分を再生可能エネルギーで賄うことを計画している。

九州自動車道の古賀ICから約3.5km(車で約6分)、福岡ICから約15km(車で約16分)と、九州各地への輸送・配送に優れた立地。福岡空港や博多港まで車で約30分圏内と、陸路輸送に加えて空路・海路輸送にも対応可能とみている。

1・2階と3・4階の各2フロアを2分割することで計4区画の組み合わせにより、最小約3000坪から最大1万2800坪まで、入居企業の用途に応じた柔軟な賃貸を可能にしている。

床荷重1.5t/㎡、梁下有効高5.5m、倉庫内柱間10.5mと、標準的なスペックを確保した常温倉庫。1階から3階に上るランプウェイを設け、1階と3階の各トラックバースに接車可能にしている。

1区画につき荷物用エレベーター、垂直搬送機を各1基設置し、効率的な輸送を実現。入居企業の従業員専用ラウンジ(休憩室)を設置しているほか、無人決済システムを採用した24時間稼働のコンビニエンスストアを導入する予定。

環境への配慮として、省エネ性能を向上させるため、外装の高断熱化や、高効率照明器具(LED)などを採用。屋根全体に太陽光パネルを設置し、発電した電力のうち自家消費した電力を除く余剰電力を電力会社の送配電ネットワークを介して、福岡地所が運営している「天神ビジネスセンター」へ供給(自己託送)する取り組みを4月1日に開始した。

建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」の最高ランクの5つ星を取得する予定。

■概要

施設名 ロジシティ古賀
所在地 古賀市青柳町字新城105-36
敷地面積 23,233㎡(7,028坪)
延床面積 49,545㎡(14,987坪)
倉庫賃貸面積 43,812㎡(13,253坪)
構造 / 階数 SRC 造・S 造 / 4階建
着工 2022年1月26日
竣工 2023年3月31日
倉庫タイプ 常温マルチテナント型
設計・施工 株式会社竹中工務店

■位置

(藤原秀行)※いずれも福岡地所提供

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