山九、シンガポールで全フロア温度帯管理の高機能物流センター開設へ

山九、シンガポールで全フロア温度帯管理の高機能物流センター開設へ

バイオメディカルや医療・医薬関連の需要取り込み目指す、25年9月開設予定

山九は5月18日、シンガポール海外現地法人「山九シンガポール(私人)有限公司」が同国西部のトアス地区で新たな倉庫拠点「トアス物流センター(仮称)」を建設すると発表した。

地上4階建て、延床面積は3万7975㎡を見込む。既存倉庫を建て替えるのに際して、施設面積を旧来の2.2倍に拡張し、東南アジア域内における山九グループ最大級の物流センターとして2025年9月の開設を予定している。

トアス地区を中心としたバイオメディカルや医療・医薬関連の物流需要の取り込みを目指している。全フロアに22℃前後の温度帯管理機能を完備し、保管効率の高いVNA(Very Narrow Aisle)型物流センター(通路幅の狭い高層ラックを備えたタイプ)とする計画。

1つの階当たり約12mのラックを設置、オペレーションには搬送用の自動フォークリフトを導入し省力化を図る予定。

併せて、シンガポール政府が計画中のトアス新港に近接する利便性を生かし、同国内の国際物流貨物の需要も獲得したい考え。屋上にソーラーパネルを設置し、倉庫で使用する電力の一部を賄うことで、CO2排出量の削減を目指す。

【施設概要】
名称:トアス物流センター(仮称)
住所:Tuas Avenue 13 Singapore 638389
開設時期:2025年9月
敷地面積:19,230㎡
施設面積:37,975㎡(うち事務所:1,253㎡)
構造:鉄筋コンクリート4階建て
機能:全フロア温度管理(22℃±2℃)
VNAラック、ソーラーパネル、垂直搬送機4台、荷物EV2台


(山九提供)

(藤原秀行)

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