海運のノウハウ活用目指す
商船三井は6月9日、米国のシェールガスを原料とした、浮体式LNG(液化天然ガス)生産設備(FLNG)の開発を手掛ける米Delfin Midstream(デルフィン・ミッドストリーム)への出資を決定し、戦略的出資契約を締結したと発表した。具体的な出資額は開示していない。
両社ロゴマークとFLNGのイメージ図(プレスリリースより引用)
FLNGを用いることで、より低コストでLNGを洋上で産出、輸送することが可能になると見込まれている。商船三井の出資は、現在計画中の最初のFLNGの最終投資判断(FID)に充当する。デルフィンは2023年後半にFIDを行う過程で商船三井と連携していく方針。
商船三井はFLNG保有会社へ出資する権利も取得した。これまでに培ってきたLNG船の建造や運航のノウハウを活かして、デルフィンのプロジェクト推進を支援、自社としても新たな事業領域への進出を図る。
(藤原秀行)