白ナンバー車両の酒気帯び検査、12月1日に義務化へ

白ナンバー車両の酒気帯び検査、12月1日に義務化へ

千葉・八街のトラック事故受け、警察庁が意見募集開始

警察庁は6月8日、自社の従業員や荷物を運ぶ「白ナンバー」の車両を使っている事業者のうち一定条件を満たす場合にアルコール検知器を用いて運転前後にドライバーの飲酒検査を行うよう義務付ける道路交通法施行規則の改正を、12月1日に施行する方針を明らかにした。

同規則の一部を改正する内閣府令案について、6月9日に一般からの意見募集(パブリックコメント)を開始した。期間は7月8日まで。

警察庁は今年10月1日に改正を施行する方向で準備を進めていたが、世界的な半導体不足もあってアルコール検知器の製造・販売が追い付かず、事業者に行き渡らない恐れが強まっていることを重視。先送りを決めていた。

検査義務化は千葉県八街市で2021年6月、飲酒運転の大型トラックが下校途中の小学生の列に突っ込み5人が死傷した事故で、ドライバーが運転していたトラックが白ナンバーで、ドライバーが所属する事業所が飲酒検査を実施していなかったことが判明したため、政府が再発防止へ規制強化に踏み切った。

昨年4月には、白ナンバーの車両をドライバーが運転する前後に、第三者が顔色や呼気を確認して飲酒していないか確認するよう義務化した。

(藤原秀行)

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