物流子会社が設計技術会社買収、機能強化
島津製作所は6月29日、製品の包装設計を改善する「包装改革プロジェクト」を6月に開始したと発表した。
グループが取り扱う製品の包装材や包装仕様を見直し、環境負荷の軽減や物流コストダウンを図る。
プロジェクトの一環として、島津グループの物流機能を担う島津ロジスティクスサービス(SLS)が今年3月末、高い包装設計技術を保有するエ・ル・デザイン(ELD、大阪府茨木市)を買収した。SLSとELDを中心に、開発や環境などの事業部門も含めた全社的な包装改革プロジェクトを推進していく方針。
従来、木材やプラスチックだった包装材をリサイクル可能な段ボールに変更することで廃棄物の量を抑制。また、包装後の容積を小型化し、グループ全体で積載効率を向上させ、国内外の輸送費や包装材費の削減にもつなげたい考え。
島津製作所は一連の取り組みにより、年間で約1億円のコスト削減効果を見込む。
SLSとELDの包装設計事例
プラスチックだった製品ガードを段ボールに変更することで廃棄物の削減とコストダウンを実現した(プレスリリースより引用)
エ・ル・デザインの概要
対象会社 :エ・ル・デザイン株式会社
代表者 :永野克己(島津ロジスティクスサービス代表取締役社長)
所在地 :大阪府茨木市西中条町2番30号
資本金 :1,448万円
従業員数 :10名
設立 :1999年8月24日
Webサイト:https://www.el-design.co.jp/
(藤原秀行)