ヨコレイ、北海道・芽室町でエリア4棟目の物流センター新設へ

ヨコレイ、北海道・芽室町でエリア4棟目の物流センター新設へ

トータルで収容能力8.7万t超に、道内最大級の低温基地想定

横浜冷凍(ヨコレイ)は8月10日、北海道河西郡芽室町の芽室東工業団地の既存3センターの近隣に「十勝第四物流センター(仮称)」を新設すると発表した。竣工は2025年4月を見込む。

建設地の十勝平野は北海道東部に位置し、良質な水や空気など環境に恵まれた肥沃な大地で国内農産物の一大産地となっている。芽室町は道東自動車道が通り、オホーツク海側から苫小牧への中継地点となる交通アクセスにも優れた地域。

十勝エリアは乳製品や冷凍食品の取り扱いが増え、低温物流ニーズが増大しているため、設備を増強する。既設の3センターを含む4センター合計の収容能力は8万7000tを超え、道内最大級の低温物流基地になる見通し。新センター単独では2万3233tを計画している。

省力化を推進し、ヨコレイとしてはグループのベトナムヨコレイ ベンルック物流センター(仮称)に次いで国内初となる自動倉庫(全自動ラック)を導入。地震対策として減震ラック(揺れを減少させ格納物の落下を低減)、減崩ストッパー(パレットの飛び出しを防止)、感震計(クレーンを一時停止)、ゾーン管理(不安定な商品は揺れの少ない下段へ入庫する様ソフト上で制御)設備を取り入れる。

省エネ設備としてはヨコレイの十勝地区で初の太陽光発電設備とリチウムイオン蓄電池を採用。省エネ型自然冷媒冷却設備、陽圧空調システム、BEMS(ビルディング・エナジ
ー・マネージメント・システム)などを採用して消費電力を大幅に削減し、災害時のBCP対策も充実させる。

〇十勝第四物流センター(仮称)の概要

工期 2023年8月10日~2025年4月
住所 北海道河西郡芽室町芽室北1線9-30
構造・規模 鉄骨造
敷地面積:7,739㎡(2,341坪)
延床面積:5,035㎡(1,523坪)
建築面積:4,361㎡(1,319坪)
収容能力 新設棟(第四物流センター)
23,233t [全自動ラック倉庫(F級):22,895t 仮置室(F級):338t]
既設棟合計(第一~第三物流センター)
64,130t(F級:37,447t C&F級:8,486t C級:18,197t)
主な設備 当社初の全自動ラック倉庫 収容パレット枚数 7,680PL
《全自動ラック地震対策》
①減震ラック②減崩ストッパー③感震計④ゾーン管理
太陽光発電設備(150kW)
リチウムイオン蓄電池(73.7kWh)
省エネ型自然冷媒冷却設備
陽圧空調システム
全館LED照明
BEMS(ビルディング・エナジー・マネージメント・システム)
フードディフェンス対応⇒入退館・監視カメラシステム
竣工 2025年4月予定


竣工イメージ

(藤原秀行)※いずれもヨコレイ提供

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