医薬品や半導体などの物流需要対応目指す
NIPPON EXPRESSホールディングスは8月10日、傘下のNXアイルランドがダブリンで新倉庫「コントラクトロジスティクスセンター」を開設、7月1日に業務を開始したと発表した。
倉庫外観(プレスリリースより引用)
アイルランドは世界有数の医薬品輸出国で、医薬品分野が大きく伸びている。半導体や情報通信技術などのテクノロジー産業においても成長が見込まれ、多くの国際的な企業がアイルランドに拠点を構え、研究開発や生産を行っている。今後も温度管理などの機能を提供できる高度な物流施設の需要が期待できるため、新倉庫開設に踏み切った。
新倉庫はダブリン国際空港から約3km、ダブリン港から約12kmの場所に位置し、航空輸送と海上輸送の両方に適したロケーションとなっている。半導体や電子部品の取り扱いに必要な環境要件(温湿度/防塵/静電管理)を備えたクリーンルームを設置し、医薬品の保管と輸送にも対応できる設備を取り入れ、医薬品産業や半導体関連産業の物流需要を着実に獲得していきたい考え。
<拠点概要>
名称 | NXアイルランド株式会社 コントラクトロジスティクスセンター (NIPPON EXPRESS (IRELAND) LTD. Contract Logistics Center) |
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所在地 | Unit 23, Cedar Drive, Dublin Airport Logistics Park, Dublin, K67R2H7, Co. Dublin, Republic of Ireland. |
延床面積 | 4,768㎡ (51,319 sq ft)うち温調倉庫2,509㎡、医薬品・半導体専用クリーンルーム651㎡ |
主要設備 | 全棟空調管理、監視カメラ、保税エリア、入退室管理、トラックドック5基 |
営業開始日 | 2023年7月1日 |
(藤原秀行)