法政大・あいおいニッセイ・ MS&ADインターリスク総研が 「空飛ぶクルマ」普及後押しへ共同研究

法政大・あいおいニッセイ・ MS&ADインターリスク総研が 「空飛ぶクルマ」普及後押しへ共同研究

リスクアセスメントや人材育成などで協力検討

法政大学大学院アーバンエアモビリティ研究所とMS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険、MS&ADインターリスク総研の3社は9月11日、「空飛ぶクルマ」などのアーバンエアモビリティの社会実装を後押しするため、共同研究することで合意したと発表した。9月1日付で共同研究契約を締結した。

空飛ぶクルマに関する総合的なリスクアセスメントや安全・安心なモビリティサービス事業の構築、次世代航空分野における人材育成が主要テーマとなる。

法政大の研究所は次世代航空輸送の調査・研究・開発を手掛け、次世代航空人材の育成にも取り組んでおり、顧客・地域・社会が真に求める新たな価値の提供を目指すあいおいニッセイ同和損保、デジタルデータを活用したリスクマネジメントの高度化と領域拡大を図るMS&ADインターリスク総研がそれぞれの知見を持ち寄り、空飛ぶクルマなどの安全性向上を目指す。

空飛ぶクルマを活用したモビリティサービスの構築に向けては、空飛ぶクルマだけでなく、電車や車など地上のモビリティと連携させることを念頭に置いており、3社は空飛ぶクルマの利用者が移動する空・陸全ての移動プロセス(出発地から離発着場・地上や海上も含めた2地点間飛行・離発着場から目的地までのラストワンマイルなど)で自治体向け環境アセスメント評価も包含させた総合的なリスクアセスメントと、空飛ぶクルマや他のモビリティサービスと連動したMaaS事業全体に関する保険・サービスの開発を視野に入れている。

また、空飛ぶクルマの国産機体を用いた飛行データ分析(バッテリー性能劣化防止・燃費向上の研究など)や、研究成果を法政大の次世代航空人材向け教育カリキュラムへ活用することも検討する。


協業のイメージ(3社提供)

(藤原秀行)

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