伊藤忠、エジプトのオラスコムとスエズ運河のアンモニア・バンカリング共同開発へ

伊藤忠、エジプトのオラスコムとスエズ運河のアンモニア・バンカリング共同開発へ

ゼロ・エミッション燃料普及に向けサプライチェーン構築を推進

伊藤忠商事は10月25日、エジプトのエンジニアリング・建設大手、オラスコム建設とエジプト・スエズ運河におけるアンモニア・バンカリング(舶用燃料供給)の共同開発に関する覚書を締結したと発表した。

アンモニアは温室効果ガス排出削減に貢献するゼロ・エミッション燃料として期待が高まっている。伊藤忠は覚書締結により、同社とパートナー企業による世界的なアンモニアのサプライチェーン構築と、アンモニア燃料船の開発・保有・運航から成る「統合型プロジェクト」の実現に向け、重要なステップになるとみている。

伊藤忠はパートナー企業とシンガポールやスペイン(ジブラルタル海峡)でアンモニア・バンカリング開発を推進している。スエズ運河にも対象を広げる。

今後、他の欧州地域、パナマ運河、日本やその他の国際海上物流の要衝となる地域でも並行して舶用アンモニア燃料サプライチェーンの開発を進めていく構え。

(藤原秀行)

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