同人誌など取り扱いの虎の穴、千葉・八千代のプロロジス物流施設に新センター移転

通販利用増に対応、オートストアなど導入しオートメーション化促進

ユメノソラホールディングス傘下でマンガやアニメ・同人誌、キャラクターグッズなどの委託流通販売事業を手掛ける虎の穴は11月17日、自社の物流センター「とらのあな物流センター（TLC）」を移転、同日に本稼働を開始したと発表した。

千葉県八千代市でプロロジスが開発した物流施設「プロロジスパーク八千代1」に入居、1万1418㎡を賃借している。

自動倉庫システム「AutoStore（オートストア」導入による生産性向上で、ポストサイズの投函発送物の出荷発送力については国内でも指折りの機能を有する物流センターになると見込む。

センターが入る物流施設外観

同社は社是として「クリエイター支援」を掲げ、様々なクリエイターが生み出す創作物をユーザーへ日々届け、クリエイターとユーザー双方の懸け橋となることを心掛け、事業を展開してきた。

新型コロナウイルス禍を迎えた頃から通販の急激な需要増が生じ、現在の物流センターではソフト面・ハード面とも対応が難しい状況が増えてきたため、ユーザーのニーズに応えるためには24時間365日稼働可能なオートメーション機能を駆使した物流システムをゼロから構築出来る新拠点への移転が不可避と判断。将来の稼働の想定を踏まえた上で、移転を決めた。

倉庫管理をオートメーション化し、配送する商品の品質保持と高い信頼性を実現。センター内のアメニティ性能の充実を図り、携わる従業員が快適かつ効率良く働ける就業環境を整える狙いもある。

自社EC事業の成長・拡大に伴い、今後も積極的な設備投資を図ると同時に、物流プロセスやアフターサービスの継続的な強化を図る。

■新物流センター概要

※2023年度実績

（藤原秀行）※いずれも虎の穴提供