NXHD、AIと量子技術活用を手掛けるグルーヴノーツと資本・業務提携

NXHD、AIと量子技術活用を手掛けるグルーヴノーツと資本・業務提携

人や車両、倉庫の配置・運営最適化をグローバルで図る

NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は3月5日、コーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)「NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合」の案件として、AIと量子技術の活用に強みを持つスタートアップのグルーヴノーツと資本・業務提携したと発表した。

同日付でグルーヴノーツの株式を取得した。具体的な取得の規模や金額は開示していない。

グルーヴノーツはAIや量子コンピュータなどの最先端技術を生かし、企業が抱える課題の解決を後押しするクラウドベースのシステム「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」を提供している。量子コンピュータをよりシンプルに使いやすくすることで企業の業務に取り入れられるようにし、データ処理・分析の負荷軽減と処理高速化を実現、業務効率化につなげている。

グルーヴノーツとタッグを組み、NXHDグループ内で蓄積している多様な物流データを生かし、人や車両、マテハン設備など各種リソースの最適配置と有効活用をグローバル規模で実現していきたい考え。


(NXHD提供)

■取り組み内容
人員最適配置
物量の波動を解析・予測し、各個人のスキル・生産性・休暇希望等の事情を考慮の上、生産性の最大化を実現する最適シフト作成の仕組みについて、運用を開始。今後は、運用継続でNXグループ内の活用拡大を図る。
  
車両運用の最適化
車両の種類、集荷・配達ルート、荷物の積載要件などを計算し、現場ごとに手配している車両運用の最適化を実現するため、実証を進め、CO2排出削減にもつなげる。

倉庫保管の最適化
商品特性に応じた倉庫レイアウトの最適化などを検討する。

新たな付加価値の創造
このほか、顧客の生産計画や需要予測を考慮した最適な輸送モードの選択などへの活用を検討する。上記の取り組みを通じて集積されたデータに基づき、新たな機能、サービスの共同開発・展開を視野に入れる。

(藤原秀行)

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