商船三井、シンガポールで鹿島の冷凍・冷蔵倉庫開発事業に参画

商船三井、シンガポールで鹿島の冷凍・冷蔵倉庫開発事業に参画

海外投資を促進、「非海運」成長図る

商船三井は5月10日、東南アジア・大洋州地域統括会社のMOL(Asia Oceania)を通じ、鹿島のシンガポール現地法人Kajima Developmentが同国西部のジュロン地区で進めている新規冷凍・冷蔵倉庫開発事業に参画すると発表した。


完成予想図(プレスリリースより引用)

倉庫は港湾施設や主要高速道路ICから至近距離で食品集配送に適した立地にあるシンガポール政府関連公社認定の「Food Zone」(食品加工許可地帯)内に立地。保管する貨物に応じた温度設定が可能で、一部に完全自動倉庫エリアを導入することを想定している。

省エネ型冷却機器の採用や屋上階への太陽光発電パネル導入など、環境負荷低減にも努めている。地上5階建て、延床面積は4万7495㎡で2025年12月末の竣工を予定している。最大で8万パレットの収容を可能とする計画。

冷凍・冷蔵倉庫事業は現在、国内2拠点(川崎市、大阪市)・海外1拠点(タイ)で展開している。今回の投資を契機として、アジアをはじめ経済発展・人口成長による需要拡大が期待される地域を中心に、冷凍・冷蔵倉庫事業の投資拡充を図り、業績の変動が激しい海運以外の領域で収益の柱にしていきたい考え。

<物件概要>

所在地 8 Jalan Besut Singapore 619562
構造 5階建て(高さ110m)
敷地面積/延床面積 19,000㎡ / 47,495㎡
対応温度帯 常温・定温(24℃)・冷蔵(4℃~7℃)・冷凍(-25℃~-27℃)
特徴 ・収容能力
最大80,000パレット収容可能
・物流品質の高度化
大型冷凍自動倉庫、仕分けマテリアルハンドリング完備
・持続可能なエネルギーの活用
最大5,500㎡の太陽光発電パネルを設置し、CO2排出量を削減。
竣工時期 2025年12月末

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