サントリー食品、トラックの積載率向上など目指し「天然水」1Lペットボトルの容器形状刷新

サントリー食品、トラックの積載率向上など目指し「天然水」1Lペットボトルの容器形状刷新

2024年問題考慮、飲みやすさにも配慮

2023年の「サントリー天然水」ブランド全体の年間販売数量は前年比7%増の1億3830万ケースと過去最高を更新。中でも「サントリー天然水」1Lは70%増と成長が続いている。

これまで「サントリー天然水」1Lは家庭向けの中容量サイズとして位置付けてきた。しかし、近年の購買動向を分析した結果、家庭向けの2Lよりも、パーソナルサイズの550mlペットボトルに似た状況が確認できたという。

消費者からも水をたくさん飲みたい時のパーソナル用途として飲用するシーンが増加していることが分かったため、「サントリー天然水」1Lのペットボトルを1人でたくさん飲みたい人向けの“パーソナル大容量”との考え方に転換、容器も刷新することにした。

片手で持って直接飲用しやすい上、リュックのサイドポケットなどにも入れて持ち運びやすい胴径・形状へ変更する。

スリムな角型容器への刷新は「2024年問題」のトラックドライバー不足を意識し、積載率向上も目的に掲げている。具体的には1パレット当たりの積載数がこれまでの50ケースから60ケースに拡大、輸送効率は1割程度向上できるとみている。

(藤原秀行)※いずれもサントリー食品インターナショナル提供

経営/業界動向カテゴリの最新記事