いすゞ、国内唯一のAT限定普免で運転可能な小型ディーゼルトラック発売

ドライバー不足に対応

いすゞ自動車は7月24日、国内で唯一、オートマチックトランスミッション（AT）限定の普通自動車運転免許（普通免許）で運転できる小型ディーゼルトラック「エルフミオ」を7月30日に発売すると発表した。

エルフミオ（専用色ペールブルー）

「だれでもトラック」をキーワードに据え、ドライバー不足解決への貢献を目指す。スマートフォンやタブレットなどのデジタル端末で購入できるオンライン販売チャネル「ELFmioストア」を開設し、より購入しやすくする。

エルフミオは、燃費性能に優れるパワートレインとして1.9Lディーゼルエンジン「RZ4E」を搭載。最大積載量1.35tを確保し、高い積載性を実現している。燃費性能はクラストップの13.6Km／L（JC08モード）で、中量車燃費基準を達成した。

積載1.5tクラスに十分な出力（最高出力88kW／最大トルク320Nm）を発生し、6速ATとの組み合わせにより、パワフルでスムーズな走行を確実にしている。

キャビンは広く快適な居住空間を確保したことに加え、広いドア開口による優れた乗降性を確保。小径ステアリングの採用やシートスライドピッチの細分化により、最適なドライビングポジションを取ることが可能となり、誰にとっても運転しやすい設計にこだわっている。

上級グレード「SEカスタム」にはアームレスト、シートヒーター、ランバーサポート付きシートや電動パーキングブレーキを装備。キャブバリエーションはシングルキャブ、ダブルキャブに加え、シート後方の室内空間を拡張した、いすゞ独自のスペースキャブを設定している。

スペースキャブ

ダブルキャブ

豊富なカラーバリエーション

「誤発進抑制機能」や「プリクラッシュブレーキ（直進時）」など充実した先進安全機能を標準装備した。市街地走行の多い使い方に最適な「ブラインドスポットモニター」「プリクラッシュブレーキ（右左折時）」（いずれもオプション設定）で安全運行をサポートする。

高度純正整備「PREISM（プレイズム）」はコネクテッド技術により常時車両コンディションをモニタリングすることで、故障の予兆を把握して「未然に防ぐ」とともに、万が一の故障も「すぐ直す」ことで安定稼動を後押しする。

プレイズムスマホアプリにより車両のコンディションをスマホでチェックすることが可能。車検や点検の期日も事前に通知する。

自営業のユーザーには加入費・年会費無料のサポートサービス「ELFオーナーズコネクト」を提供。車両モニタリングやサポートサービスのほか、いすゞ販売会社で初回から継続して車検を受けることで保証延長が可能になる。

平ボディのほか、エルフミオ専用の軽量ドライバンや電動ダンプを完成車としてラインアップし、多様な用途に対応する。

軽量ドライバン

電動ダンプ

ELFmioストア　イメージ

「エルフミオ」主要モデル諸元

国内目標販売台数
5,000台（2024年度）

東京地区希望小売価格
3,655,000円（税抜き）

（藤原秀行）※いずれもプレスリリースより引用